過敏肌・汚肌のケア

多くの化粧水が合わない肌荒れの原因はエタノールかもしれない

執筆者 : 開発者松本千賀子

「化粧水を変えるたびに肌荒れする」

「敏感肌向けと書いてあるのに、しみる・ピリピリする」

「スキンケアをていねいにしているのに、なぜか肌荒れが続く」

化粧水が合わない・肌荒れが続くとき、多くの方は「自分の肌に合う化粧水を探さなければ」と考えます。しかし化粧水を変えても繰り返す肌荒れの原因が、実はほとんどの化粧水に配合されているエタノール(アルコール)にある可能性があります。今回は、化粧水の肌荒れとエタノールの関係を、肌の構造から解説します。

化粧水が合わないとはどういう状態か

「化粧水が合わない」という状態には、大きく分けて2つのパターンがあります。

パターン① 使った直後にしみる・ピリピリする

化粧水をつけた直後に刺激を感じる場合、肌のバリア機能がすでに低下している状態が考えられます。バリアに隙間が増えた肌では、本来であれば問題のない成分でさえ肌の内側に届いてしまい、刺激として感じられます。

この状態で「しみない化粧水を探す」という行動を続けても、根本のバリア機能が改善されない限り、何を使っても刺激になる状態が続きます。

パターン② 使い続けるうちに肌荒れが起きる

使い始めは問題ないのに、使い続けるうちに肌荒れが起きるパターンもあります。これはエタノールによるケラチンへのダメージが蓄積し、ある時点でバリア機能が低下するためです。

「以前は使えていた化粧水が合わなくなった」という状態は、長年の使用による蓄積ダメージが限界を超えたサインである可能性があります。

エタノールが肌荒れを引き起こすしくみ

化粧水に配合されているエタノール(エチルアルコール)は、なぜ肌荒れの原因になるのでしょうか。そのしくみを、肌の構造から理解していきましょう。

エタノールはタンパク質を変性させる

エタノールにはタンパク質を変性させる作用があります。消毒用アルコールが細菌を死滅させるのは、細菌のタンパク質をエタノールが変性させるからです。同じ原理で、エタノールは肌の角質層を構成するケラチン(タンパク質)にも作用します。

1回や2回の使用では大きな変化は見られなくても、毎日繰り返し使い続けることで、ケラチン繊維どうしをつなぐジスルフィド結合(硫黄の結び目)が少しずつ弱まっていきます。

ジスルフィド結合が弱まるとバリアが崩れる

ジスルフィド結合が弱まると、ケラチン繊維の網目がゆるみ、角質細胞の強度が低下します。バリアに隙間が増え、外部からの刺激や成分が肌の内側に届きやすくなります。

この状態になると、それまで問題なかった成分でさえしみるようになり、「急に何も使えなくなった」という状態へと変化します。エタノールによるケラチンへのダメージが、過敏肌・肌荒れの悪循環を生み出しているのです。

乾燥がさらに肌荒れを悪化させる

エタノールは揮発性が高く、蒸発する際に肌の水分も一緒に奪います。ケラチンのハンモック構造が弱まり水分保持力が低下した状態に、エタノールによる乾燥が重なることで、肌荒れが慢性化しやすくなります。

「化粧水をつけた直後はうるおっているのに、しばらくするとカサカサになる」という状態は、エタノールによる水分蒸発が関係していることがあります。

エタノールは「敏感肌向け」の製品にも入っている

「敏感肌向け」「低刺激」と書かれた製品を選んでいるのに肌荒れが続く、という方は多いです。その原因のひとつが、敏感肌向けの製品にもエタノールが配合されていることです。

なぜ敏感肌向け製品にもエタノールが使われるのか

エタノールは化粧品にとって非常に便利な成分です。浸透を助け・防腐効果を持ち・さっぱりした使用感を生み出す。これらの効果がある限り、エタノールは敏感肌向けの製品にも配合され続けます。

「敏感肌向け」という表示は、香料・着色料・特定の防腐剤などを省いていることを示すものが多く、エタノールについては省いていない製品も多くあります。

成分表示での確認が必要な理由

「敏感肌向け」「低刺激」という言葉を信頼するだけでなく、成分表示を自分で確認することが重要です。成分表示に「エタノール」または「アルコール」という表記があれば、エタノールが配合されています。

成分は配合量の多い順に記載されるため、上位にエタノールが記載されているほど高濃度に配合されていると考えられます。「敏感肌向け」であっても、エタノールが上位に記載されている製品は、過敏肌・肌荒れが続く方には適さない場合があります。

「敏感肌向け」という表示は、肌荒れが起きない保証ではありません。自分の肌で何が起きているかを理解した上で、成分表示を確認して選ぶことが、肌荒れを繰り返さないための本質的な化粧水の選び方です。

エタノールが原因かどうかを確認する方法

「化粧水の肌荒れの原因がエタノールかどうか」を確認するための方法があります。

ステップ① 現在使っている化粧水の成分表示を確認する

まず、現在使っている化粧水の成分表示に「エタノール」または「アルコール」が含まれているかどうかを確認します。含まれている場合、エタノールが肌荒れの原因のひとつである可能性があります。

ステップ② エタノールフリーの化粧水に切り替えて様子を見る

エタノールを含まない化粧水に切り替えて、2週間〜1ヶ月間使い続けます。この期間に肌荒れが減った・しみなくなったという変化があれば、エタノールが原因だった可能性が高いといえます。

ステップ③ 他のケアアイテムも確認する

化粧水だけでなく、洗顔料・乳液・クリーム・日焼け止めなど、日常的に使っているすべてのアイテムの成分表示を確認します。化粧水をエタノールフリーに変えても、他のアイテムにエタノールが含まれていれば、ケラチンへのダメージは続きます。

また、エタノールだけでなく、合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料も同様にケラチンにダメージを与える成分です。これらをあわせて見直すことで、より根本的な改善につながります。

エタノールフリーに切り替えても改善しない場合

エタノールフリーの化粧水に切り替えたにもかかわらず、肌荒れが続く場合もあります。その場合、考えられる原因がいくつかあります。

① 他のケミカル成分がダメージを与えている

エタノール以外にも、合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料がケラチンにダメージを与えます。エタノールフリーであっても、これらの成分が配合されている製品では改善が限られることがあります。

② ケラチンの回復に時間がかかっている

長年のエタノールによるダメージが蓄積している場合、ケラチンの回復には相応の時間が必要です。2週間で変化が見られなくても、1ヶ月・3ヶ月と続けることで徐々に改善していくことがあります。角質層のターンオーバーのサイクルを考えると、最低でも1ヶ月は同じ処方を続けて様子を見ることが大切です。

③ ケラチンを整える成分が届いていない

エタノールフリーに切り替えて「崩す原因を取り除く」ことはできても、「崩れた土台を整える成分を届ける」ことができていない場合、回復のスピードが遅くなります。

ケラチンのジスルフィド結合をサポートする天然硫黄のような成分を含む処方に切り替えることで、崩す原因を取り除きながら同時に回復を促すことができます。

OLIMがエタノールを使わない理由

OLIMナチュラルローションは、発売から13年間エタノールを一切使用していません。これは偶然ではなく、明確な理由に基づいた処方の選択です。

OLIMを作った松本千賀子自身が、スキンケア歴40年の中で、ある時期から何を使っても肌が荒れる状態を経験しました。その経験から「肌にとって本当に必要なものは何か」を深く考えた結果、エタノールをはじめとするケミカル成分を徹底的に省いたシンプルな処方にたどり着きました。

エタノールを使わないことで、一般的な化粧水が持つ「つけた直後のさっぱり感・浸透感」は控えめになります。しかしOLIMをつけたとき、多くの方が「肌がひんやりするほどの浸透感」「しっとりうるうるとしたうるおい感」を感じると言います。これは北海道阿寒湖の貝化石抽出水が持つ、角質層との高い親和性によるものです。エタノールに頼らない、天然成分本来の浸透力です。

「化粧水が合わない・肌荒れが続く」という状態が長年続いているなら、まずエタノールが含まれているかどうかを確認することが、解決への第一歩になるかもしれません。

まとめ:化粧水の肌荒れとエタノールの関係

  • 化粧水が合わない・肌荒れが続く原因のひとつが、多くの化粧水に含まれるエタノール(アルコール)
  • エタノールはタンパク質を変性させる作用があり、繰り返し使用でケラチンのジスルフィド結合を弱める
  • ケラチンが弱まることでバリア機能が低下し、何を使っても刺激になる悪循環が生まれる
  • 「敏感肌向け」「低刺激」と書かれた製品にもエタノールが含まれていることがある。成分表示の確認が必要
  • エタノールフリーに切り替えることで、ケラチンへのダメージを止め、バリア機能の回復を始めることができる
  • エタノールフリーに切り替えても改善しない場合、他のケミカル成分の見直しとケラチンを整える成分を届けることが必要

「化粧水を変えても肌荒れが繰り返す」という状態が続いているなら、次に選ぶ化粧水の「敏感肌向け」という表示ではなく、成分表示のエタノールの有無を確認することから始めてみてください。エタノールフリーへの切り替えが、長年続いた肌荒れを根本から変えるきっかけになることがあります。

OLIMのナチュラルローションは、エタノール・合成香料・合成界面活性剤・合成防腐剤不使用のシンプルな処方です。北海道阿寒湖の貝化石抽出水に含まれる天然硫黄が、ケラチンのジスルフィド結合をサポートし、崩れたバリア機能を内側から整えます。「化粧水が合わない」という状態が続いている方に、まずサンプルでお肌への合い方を確かめていただきたいと思っています。

はじめての方には無料サンプルをご用意しています。お肌への合い方を、まずご自身で確かめてみてください。

このブログでは、化粧水の成分・エタノール・ケラチンなど、肌荒れの根本原因とその解決策を、様々な角度からお伝えしていきます。

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開発者松本千賀子

株式会社スキンケアラボラトリ代表。
化粧品業界に40年携わり、延べ10万回以上の肌相談を重ねてきました。
その経験をもとに太古の海の地層から生まれたミネラルを含む水をベースに、自然由来にこだわった化粧水を開発しました。
試作品のその浸透性に興奮して夜も眠れなかったぐらいです。
お客様からも 「肌にどんどん入っていく感じがする」 「つけると肌がひんやり落ち着く」 という声をいただいています。
与えすぎない、削ぎ落とすケアを大切に、 今も自分の肌で確かめながら改良を続けています。

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