肌の土台をつくる

肌のバリア機能を正しく回復させるスキンケアの順番と基本ケア

執筆者 : 開発者松本千賀子

「化粧水をつけても浸透しない」「保湿しても翌朝には乾燥している」「肌荒れを繰り返す」——こうした悩みの多くは、肌のバリア機能が低下しているサインです。しかし、バリア機能は正しい順番とアプローチで着実に回復させることができます。この記事では、バリア機能が低下する仕組みと、回復のために最も効果的なスキンケアの順番・基本ケアをわかりやすく解説します。

肌のバリア機能とは何か——基礎から理解する

肌のバリア機能とは、外部からの刺激・乾燥・紫外線・細菌などを防ぎ、内側の水分を逃さない「肌の防護壁」としての働きです。この機能を担うのが、表皮の最も外側にある角質層です。

角質層はケラチンタンパク質でできた角質細胞と、その隙間を埋める細胞間脂質(セラミド・脂肪酸・コレステロール)で構成されています。角質細胞のケラチンは「ジスルフィド結合(S−S結合)」という硫黄を介した化学結合で立体的な網目構造=ハンモック構造を形成し、水分を抱え込む役割を果たしています。

バリア機能が正常なとき、角質層は水分を保ちながら外敵をブロックします。バリアが崩れると、水分は外へ逃げ、刺激物は内側へ侵入しやすくなります。

バリア機能が低下すると現れる症状
  • 化粧水をつけてもすぐにつっぱる・乾燥が続く
  • 化粧水がしみる・ヒリヒリする
  • 肌が赤みやざらつきを繰り返す
  • 今まで使えていた化粧品が急に合わなくなる
  • 季節の変わり目・気温変化で肌が荒れやすくなる
  • くすみ・毛穴の目立ちが増える

バリア機能が低下する主な原因

バリア機能の低下は、日常のスキンケアや生活習慣によって引き起こされることがほとんどです。原因を把握することが、回復への第一歩です。

原因 1エタノール・合成界面活性剤・合成防腐剤の蓄積

エタノール(アルコール)は細胞間脂質を溶かし、経皮水分蒸散量(TEWL)を増加させることが査読済み研究で確認されています(Schwarz et al., 2025)。合成界面活性剤は角質層の脂質構造を乱し、合成防腐剤は過敏肌・乾燥肌の肌細胞に刺激を与えることがあります。これらが配合された化粧水を毎日使い続けることで、バリア機能は少しずつ低下していきます。

原因 2洗いすぎ・摩擦による物理的ダメージ

熱いお湯での洗顔・強い洗浄成分・コットンでのこすり洗い・頻繁なピーリングは、角質層を物理的に傷つけます。皮脂や細胞間脂質まで過度に洗い流すと、バリアの材料そのものが失われます。

原因 3加齢によるケラチン構造の弱体化

加齢とともにジスルフィド結合が弱まり、ケラチンのハンモック構造がゆるみます。水分保持力が低下し、細胞間脂質の産生も減少するため、バリア機能全体が衰えていきます。40代以降から変化が加速しやすい傾向があります。

原因 4紫外線・乾燥環境への継続的な暴露

紫外線はケラチンタンパク質を変性させ、乾燥した室内環境は角質層の水分を奪います。日々の紫外線ケアと室内の湿度管理も、バリア維持に直結する要素です。


バリア機能を正しく回復させるスキンケアの順番

バリア機能の回復において最も重要なのは、「足す」前に「引く」ことです。刺激の原因を取り除くことなく保湿成分を重ねても、壊れた受け皿には水がたまりません。以下の順番でアプローチしてください。

STEP 1刺激成分を「引く」——化粧水の成分を見直す
最優先・最も効果が大きいステップ

バリア回復の第一歩は、今使っている化粧水の成分表示を確認することです。エタノール・合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料・増粘剤が含まれている場合は、これらが不使用のものに切り替えます。

多くの方がこのステップだけで「化粧水がしみなくなった」「ヒリヒリが落ち着いた」という変化を感じます。バリアへの刺激入力をゼロに近づけることで、自己回復力が働き始めます。

STEP 2洗顔の刺激を最小化する

正しい洗顔はバリア回復の土台になります。ポイントは3つです。

  • お湯の温度:30〜32℃のぬるま湯。熱いお湯は皮脂と細胞間脂質を過度に溶かします
  • 洗い方:よく泡立てた泡を肌にのせ、泡を転がすように優しく。こする動作は禁止
  • 時間:洗顔後は清潔なタオルで押さえるように水分をとり、10分以内に化粧水をつける

洗顔成分も重要です。合成界面活性剤を主成分とした洗顔料は、必要な皮脂まで除去するリスクがあります。アミノ酸系など低刺激な洗浄成分のものを選ぶことが理想です。

STEP 3バリアを補う化粧水でケラチン構造にアプローチする

刺激を引いたあとに初めて、「補う」ステップが機能します。バリア機能の核心はケラチンのハンモック構造です。このハンモックを支えるジスルフィド結合(硫黄−硫黄の結合)に直接アプローチする成分として、天然の硫黄成分が注目されています。

一般的な保湿成分(ヒアルロン酸・コラーゲンなど)が水分を「表面に乗せる」ものであるのに対し、天然硫黄はケラチン構造そのものをサポートする働きを持ちます。受け皿を整えることで、化粧水が届きやすい状態が生まれます。

化粧水のつけ方:適量を手のひらにとり、顔全体を包むようにハンドプレスで密着させます。コットンでのこすりつけは摩擦を生むため、バリア回復期には避けましょう。

STEP 4天然100%オイルで水分の蒸発を防ぐ

化粧水で水分を届けたあとは、蒸発を防ぐ「蓋」が必要です。ただし、市販のクリームには乳化のために合成界面活性剤・合成防腐剤・増粘剤が配合されていることがほとんどで、これらがバリア回復を妨げる可能性があります。

OLIMが推奨するのは、天然100%のオイルです。ホホバオイル・スクワランオイルなど成分がシンプルで肌への負担が少ないものを選びましょう。化粧水をしっかり浸透させたあと、1〜2滴を手のひらで温めてからハンドプレスで薄く包み込むように使います。合成成分を含まないため、クリームのような刺激リスクを避けながら水分の蒸発を防ぐことができます。

STEP 5同じケアを1サイクル(約28日)継続する

肌のターンオーバーは約28日サイクルです。バリア機能の回復を実感するには、少なくとも1サイクルを同じケアで継続することが必要です。途中で化粧水を変えてしまうと、何が効いているのかわからなくなり、改善のサイクルも乱れます。

「変化がないから別のものを試す」という行動がバリア回復を遅らせている原因になっていることが少なくありません。シンプルなケアを根気よく続けることが、最も確実な回復への道です。


バリア回復期に絶対やってはいけないこと

⚠️ 回復期のNG行動
  • エタノール入り化粧水で「浸透させようとする」:バリアを壊しながら成分を入れる方法は、回復をさらに遅らせます
  • ピーリング・スクラブを続ける:すでに薄くなっている角質層をさらに削ることになります
  • 新しい化粧品を次々と試す:何が合って何が合わないかわからなくなり、過敏反応を繰り返します
  • クリーム(合成界面活性剤入り)で蓋をする:刺激成分を毎日重ねることになります
  • 熱いお湯・強い洗浄で「スッキリ洗いたい」:バリアの材料(皮脂・細胞間脂質)を過度に奪います
  • 化粧水を「たっぷり重ねれば回復する」と思う:受け皿が壊れた状態では量を増やしても保持できません

バリア機能が回復するまでの期間の目安

バリア機能の回復には時間がかかります。個人差はありますが、以下の目安を参考にしてください。

1〜2週目
刺激の減少を感じ始める段階 化粧水がしみる感覚・ヒリヒリが落ち着いてくる方が多いです。この段階ではまだ見た目の変化は少ないですが、肌が「落ち着いてきた」と感じられれば正しい方向です。
3〜4週目
1ターンオーバー完了・変化が現れ始める段階 乾燥の出方が変わる・化粧水の浸透感が出てくるなどの変化を感じる方が増えます。ケラチン構造の回復が少しずつ進んでいるサインです。
2〜3ヶ月目
バリア機能が安定してくる段階 肌荒れの繰り返しが減る・化粧のりが改善するなど、複数の変化を実感できる方が多い時期です。長年ダメージを受けてきた肌ほど、この段階まで継続することが重要です。
3ヶ月以降
土台が整い、ケアの効果が出やすい状態になる段階 ケラチン構造・細胞間脂質・水分保持のバランスが整い、スキンケア全体の効果が引き出されやすくなります。過敏肌・乾燥肌の根本改善を感じられる方が多いのはこの時期です。

OLIMがバリア機能回復をサポートできる理由

OLIMの天然硫黄化粧水は、バリア機能回復のためのSTEP 1〜3を一本でまかなえる設計になっています。

刺激成分をすべて排除したシンプルな処方

成分名役割・特徴
水(貝化石水)北海道阿寒湖産の貝化石から抽出した天然硫黄を含む水。OLIMの主原料。成分表示上は「水」と表記(JCIA規定に基づく)。
グリセリン天然由来の保湿成分。角質層の水分バランスを保つ。
ゲットウ葉エキス沖縄・月桃の葉由来のエキス。肌の調子を整える天然植物成分。
ローズマリー葉エキス抗酸化作用を持つ植物エキス。肌を健やかに保つ。
BG(ブチレングリコール)合成成分。ローズマリー葉エキスの静菌作用を最大限に引き出すための特殊な抽出方法に必要な溶剤として使用。

全5成分のうちBGは合成成分ですが、エタノール・合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料・増粘剤はすべて不使用。バリア機能を低下させる原因になりえる成分を徹底的に排除した処方です。

天然硫黄がケラチンのジスルフィド結合を補う

OLIMに含まれる天然硫黄は、ケラチンのハンモック構造を支えるジスルフィド結合(S−S結合)に直接アプローチします。バリア機能の中核であるケラチン構造を根本から整えることで、表面的な保湿ではなく「水分を保持できる状態」そのものを回復させることを目指しています。

13年間、過敏肌・汚肌・乾燥肌の方に選ばれ続けてきたのは、この「引く+補う」を同時に実現するアプローチが、バリア機能の回復に直結しているからです。


よくある質問(FAQ)

Q. バリア機能はどのくらいで回復しますか?
個人差がありますが、1ターンオーバー(約28日)で変化を感じ始める方が多いです。長年ダメージを受けてきた肌の場合は2〜3ヶ月の継続が目安です。途中で化粧品を変えると回復のサイクルが乱れるため、同じケアを続けることが重要です。
Q. バリア機能回復中にメイクはしても大丈夫ですか?
可能であれば刺激の少ないメイクに変えるか、ノーメイクの日を増やすことが理想です。ただし現実的に難しい場合は、クレンジングを低刺激なものに変え、洗顔時の摩擦を最小化することが優先です。メイク自体よりも「落とし方」がバリアへの影響が大きいケースが多いです。
Q. 回復期間中、化粧水は1種類だけにすべきですか?
基本はOLIMの天然硫黄化粧水を継続することをおすすめします。化粧水を複数切り替えながら使うのではなく、OLIMを使い続けながら「もう少し乾燥が気になる」と感じる場合は、天然100%の美容オイルを1〜2滴プラスするのがベストな移行です。化粧水(刺激なし・ケラチンにアプローチ)+天然オイル(蒸発を防ぐ蓋)のシンプルな2ステップが、バリア回復期に最も負担が少ない組み合わせです。
Q. 皮膚科で処方された薬を使っている場合はどうすればいいですか?
医師の処方に従いながら、日常のスキンケアの成分を見直すことは並行して行えます。薬で炎症を抑えつつ、スキンケアからの刺激入力をなくすことで回復が早まることがあります。ただし薬の使用方法については必ず担当医の指示を優先してください。
Q. 過敏肌でもOLIMは使い始められますか?
OLIMは過敏肌・汚肌の方を中心に13年間サポートしてきた化粧水です。全5成分のうちBG(ブチレングリコール)は合成成分ですが、ローズマリー葉エキスの静菌作用を引き出す抽出方法に必要なものです。エタノール・合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料・増粘剤は不使用で、できる限りシンプルな処方にとどめています。初めての方向けに無料サンプルをご用意していますので、まず少量で肌の反応を確認することができます。
Q. 化粧水だけでバリア機能は回復しますか?ほかに何か必要ですか?
化粧水の選択と洗顔の見直しが最も影響が大きいステップです。加えて、天然100%オイルで水分の蒸発を防ぐことが有効です。市販のクリームは合成界面活性剤を含むものが多いため、バリア回復期は成分のシンプルなオイルに切り替えることをおすすめします。

まとめ:正しい順番でバリア機能の回復を目指す

バリア機能の回復に必要なのは、高価な成分を「足す」ことではありません。まず刺激の原因を「引き」、次にケラチン構造を「補い」、最後に水分を「守る」——この順番を守ることで、バリア機能は着実に回復していきます。

バリア機能を回復させるスキンケア5ステップのまとめ
  • STEP 1:エタノール・合成界面活性剤・合成防腐剤・合成香料・増粘剤不使用の化粧水に変える
  • STEP 2:30〜32℃のぬるま湯・泡洗顔・こすらない洗顔に切り替える
  • STEP 3:天然硫黄などケラチン構造にアプローチする化粧水でハンドプレス浸透
  • STEP 4:合成成分入りクリームをやめ、天然100%オイルで水分蒸発を防ぐ
  • STEP 5:同じケアを1サイクル(約28日)以上継続する

OLIMでは、初めての方向けに無料サンプルをご用意しています。まずは肌で感じていただくことを大切にしているため、購入前に実際の使用感をお試しいただけます。

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開発者松本千賀子

株式会社スキンケアラボラトリ代表。
化粧品業界に40年携わり、延べ10万回以上の肌相談を重ねてきました。
その経験をもとに太古の海の地層から生まれたミネラルを含む水をベースに、自然由来にこだわった化粧水を開発しました。
試作品のその浸透性に興奮して夜も眠れなかったぐらいです。
お客様からも 「肌にどんどん入っていく感じがする」 「つけると肌がひんやり落ち着く」 という声をいただいています。
与えすぎない、削ぎ落とすケアを大切に、 今も自分の肌で確かめながら改良を続けています。

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